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雨降る記憶の景色[さらざんまい:レオマブ本]

新刊の詳細とサンプル
ショップ委託:現在予定なし

8月20日のSUPER COMIC CITY 関西29の皿オンリー合わせで作った新刊の小説本です。
当初はイベント参加が連続していた事もあって皿で新刊を出す予定はなく、遠征が難しい事もありイベント自体は申し込んでいなかったのですが、やっぱりせっかくの皿オンリーなので突発で何か出したいな…と思い立って唐突に発行した本です。

今のところはイベント頒布なしの通販のみの本となっておりますが、既に在庫が残り僅かなので、来年3月に参加を予定している皿オンリーに持って行けるか微妙な感じです/^o^\

単品でも読める内容なので本自体は続き物のストーリーではありませんが、去年の12月に発行した幼少期レオマブ小説本「想い出の小さな箱庭」の続編的なもので、文庫サイズにしてデザインなども揃えてみました。今回は色々な時系列で雨と花をテーマにした内容です。

という訳で、またまた自己満足な装丁レポート雑記です。

表紙の特殊紙や遊び紙は以前に出した文庫本の色違いにしてみました。
前回の表紙はディープマットのブラックでしたが、今回は少し紫がかった濃い色の紙、マルベリーです。遊び紙の方は雨と紫陽花をイメージして水色の江戸小染はな、うすあいにしました。
本文は以前に使った書籍用紙70kgで丁度良かったので、前回の文庫本と同じです。

ちょっと失敗したなぁと後から気付いたのは、この中表紙(と奥付)の飾り枠の配置。前回の本とお揃いにしていたのですが、前回の本は上下にはみでた花の装飾があったのでバランスがとれていたものの、今回はほぼ枠のみなので、上下左右にある空白のバランスが悪くなってしまいました。
閉じ部分で隠れないようにとノドの部分に空白を入れていたのも余計に仇となってしまい…!

こちらは今回の新刊にお付けしていたノベルティ、短いお話を1本収録したコピー本です。
当初は予約受付から発送まで大分お待たせしてしまう形になってしまったお詫びの予約特典として作っていたのですが、思いのほか本編の補完のようなアフターストーリーになってしまったので、おまけ本のノベルティとして今回の新刊のご注文には全てお付けする事にしました。

自前のレーザープリンター出力なので、ちょっと凝ったコピー本にしたいなぁと特殊紙や遊び紙の型抜き加工もしてみました。遊び紙の加工は既刊「さらあつめ回顧録」でやっていた遊び紙の自前加工と同じものです。

今回は通販向けの突発本なので少部数だったとはいえ、それでもそこそこの量があるので出力から製本や加工が大変でした…が、これもコピー本の醍醐味!

背表紙は前回の文庫小説本と並べるとこんな感じです。
偶然にもページ数が同じになったので良い感じに色違いの続編っぽくなりました…が、前回の文庫本と並べると今回の背表紙は縦のセンタリングっぽい感じになってしまったので、もう少し位置を上に調節できたら良かったなぁ…惜しい!

こちらは新たに予約特典としてご用意した挿絵ペーパーと栞です。
どちらも自前レーザープリンター出力をカットして作ったお手製ノベルティですが、栞の方は前回の文庫小説本のノベルティで付けていた栞とお揃いになるデザインにしてみました。画像だと少し判りにくいのですが、栞はモダンクラフトという厚めで濃いクラフト紙に印刷しています。

今回の表紙絵も前回の文庫小説本と同様に濃い色の紙に白印刷+カラー印刷という印刷形式で、絵のベースは線画ではなくシルエットになっています。

目の部分も絵ではなく白版を型抜きしたようなものなので、思っていたよりも実物は細くなってしまいましたが、これは印刷所側で紙の色に負けないように白インクを重ねて刷って濃い白を出しているみたいなので、白版の部分が少し太めに出る仕様が影響しているのかな?と思います。
(その影響もあって、本来は印刷所側で若干縮小して印刷するそうなのですが、私の場合は過去に細い線が出ない事があったので、いつも縮小なしでお願いしています)

そんな感じで、今回の装丁レポートでしたっ!
次に皿でイベント参加する予定は来年3月のオンリーになると思うので、暫く新刊などは出せないと思いますが、気になるオンリーがあれば突発でor一次創作辺りで何か出してるかもしれません。

印刷や装丁のレポートを含む備忘録の過去ログは「記録帳」のカテゴリからもご覧頂けます。

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同人作家 新星先生[さらざんまい:同人パロ軸レオマブ本]

新刊の詳細とサンプル
ショップ委託:とらのあな様

6月25日のJUNE BRIDE FES 2023(あれ俺のマブ JB2023)の合わせの新刊です。
前回の5月3日に発行したオールキャラ同人パロ本 の前日譚レオマブside的なスピンオフ本ですが、設定が共通している程度で、この本単品でも読めるようになってはいる感じの内容です。

今回は5月の失敗も含めて予め印刷所や装丁の代替案など考慮しながら進めていたのですが、何とか〆切に間に合わせて予定していた装丁で出せました…が!毎度の如くペラッペラな薄い本!
もうこればかりは変に拘って落とすより、ページ数を削ってでも出す方で妥協している次第です。一度そこで諦めると永遠に出ない気がするので勢いがあるうちに完成させたい…!

次のイベント予定は早くても来年3月の皿オンリーなので、暫くはオフライン活動以外の事にも力を入れたいなぁと思います。8月の皿オンリーはインテ開催で参加が難しいので/^o^\

そんな訳で、ついでの如く今回の新刊の自己満足装丁レポートです。

表紙はジパング(インカゴールド)で、金色のキラキラした紙に白版+カラー印刷です。
今回は同人パロ設定なので、表紙もサークルカット風に…画像だとちょっと解り難いですが、枠の外の装飾斜線が入っている部分が白版なしの紙の地の色でキラキラしてます。

拡大画像の方が金色の紙のキラキラ感が伝わるかな!?
PP加工をしていても良い感じに紙のキラキラ感が残っていて良かったです。

遊び紙は灰色の和紙っぽい雰囲気の紙、里紙(ねずみ)です。
画像だと遊び紙だけ少し濃くて黒っぽく見えるのですが、実物はもう少し薄めの灰色です。
表紙の金色と遊び紙の灰色でレオマブの髪の毛の色も意識していたりします。

本文のモンテシオンにC+Y二色刷りはこんな感じ。
シアンとイエローを混色風にして緑&黄緑のライムグリーンっぽい二色刷りにしてみました。

二色刷りは片方に黒を入れるとどうしても緑が表現できなくて、K+Yの混色でくすんだ抹茶っぽい色にするのが限界だったのですが、原色っぽくなりそうな懸念があって見送っていたC+Yをうまく調節できればいけるかも?と今回試してみました。モンテシオンとの相性も良さそう…!

こちらは新刊のノベルティとして付けていた箔押しフォトカードです。
箔押しの関係で入稿が本より大分早かったので、月初めで一番最初に入稿したのがこれでした。
今は疑似箔押しとか色々できますが、箔押し特有のこの凹凸感が好きなので満足です。

このノベルティ、一応新刊の内容と時系列が繋がっていて、本文のお話のその後…的なイメージで作ったものなので、あえて最後のページに挟みました。気付いてもらえたらいいなー!

という訳で、今回の自己満足装丁レポートでした。
次の本でも使った事がない紙とか加工とか試してみたいなぁと目論みつつ…!

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Asakusa Circle Life[さらざんまい:オールキャラ同人パロ本]
カッパのカトラリーセット


新刊の詳細とサンプル
ショップ委託:とらのあな様

5月3日のSUPER COMIC CITY 30 -day1-(超禁秘Relations 2023)の合わせの新刊です。
今回は好き勝手な設定満載の同人パロ軸でオールキャラ本です。

前回の日記 でもチラっと書いた通り、皿では10冊目になる本だったので装丁を少し凝りたかったのですが、入稿予定の印刷所が早めの段階でパンクしてしまった関係で〆切が前倒しになり、ページ数を減らしたりと試行錯誤しながら何とか間に合った…と思いきやタッチの差で間に合わず、結局イベント直後の納品になる見込みになってしまった事と、新刊がないのも寂しいので急遽イベント限定のオンデマンド版も刷って…という、いつも以上に慌ただしい入稿でした。

…で、この話にはその後のオチもありまして、印刷所の方で間に合わせて下さったのか、イベント当日に会場最寄りの宅配営業所へ受け取りに行けば、もしかしたら本来の装丁の新刊が間に合うかも!?という状況になりまして、諦めきれず欲が出てしまったのが因果応報の始まり…当日は早めに会場へ向かったものの、GWの配送遅延で午前中に届くはずの荷物がお昼頃になり、途中で抜けて受け取れた事は受け取れたのですが、新刊の頒布のみ12時になってしまうという大誤算/^o^\

もしかしたら本来の装丁の新刊が間に合うかも!?と午前中はオンデマンド版の頒布を出し渋ってしまっていたので、もはや何のためにオンデマンド版を刷ったのか…という凄まじい判断ミス…!
ありがたい事にどちらの装丁も欲しいと両方お手に取って下さる方もチラホラいらしたのですが、オンデマンド版を持っていらっしゃる方はめちゃくちゃレアです状態になりました。

そんな訳で、色々あった今回の新刊の自己満足装丁レポートです。
※ カメラの自動補正の関係で、画像ごとに色味が異なって見えるのは仕様です。

表紙はいつかやってみたかったホログラムPP加工!
模様のあるホログラムも可愛かったのですが、表紙絵が見え難くなってしまうという欠点もあったので、粒々のラメのようなタイプのホログラム(ストーム)にしてみました。

表紙の紙は裏面が緑色のファンタス(ハッパ)で、遊び紙は前後で色の違うトレペです。
本当は緑・黄色・白でケッピ&カッパの色!というイメージにしたかったのですが、黄色のクロマティコが使えなかったので代用でオレンジになりました…でも、作中に出てくるニャンタローの色でもあるのと、緑色との相性も良さそうだったので、これはこれで良かったのかも…?
画像のセリフでもちょっと見える通り、トレペのネタがあるのでトレペにしたかったのでした。

おまけペーパーは今回ページの予定を大幅に削ってしまったので、描き切れなかった小ネタ漫画になっています。表面がトリオ+誓、裏面がレオマブ+カワウソの漫画です。

本文は既刊でもちょこちょこ使っている抹茶のような混色インク風(K+Y)の二色刷りです。
オリンパスクラフトに使うと色の見え方はどうなるかな?と思い使ってみたのですが、レトロ調になって良かったです。混色風でも黒ベタがあると二色刷りって解り易いですね!

カラー口絵2ページは表紙の差分とキャラクター紹介になっています。
表紙をホログラム加工にしたので絵が見えにくいかな?と別パターンも入れてみたのですが、後述のオンデマンド版だと違いがあまりなくて意味のないページになってしまった気がします…oh…。

こちらがノベルティの架空イベントチケット風しおり。
同人パロの本を作るなら絶対やりたい!と思っていたノベルティでした。本文の内容に合わせて、該当するキャラクターの名前も入っています。

本当は切り取り線も自前加工で準備していたのでやりたかったのですが、全てのノベルティに加工する作業がなかなか難しかったので、通販のおまけでお付けする程度になりました。もしイベントで欲しい方がいらしたら、ノベルティに余りもあって準備できるのでお声がけ下さい…(小声)

せっかくなので、オンデマンド版の方との比較も!左がデジオフセット、右がオンデマンドです。
オンデマンドの方はデジオフセットとは別の印刷所で刷ったものです。

並べるとデジオフセット版の表紙がホログラム加工の影響でオンデマンド版より少し色が薄く見えますが、実際はもう少し濃い色です。逆にオンデマンド版の方はPP加工をしている事もあって元のデータより少し濃いめかな?という感じですが、これはこれで良いと思います!

オンデマンド版の表紙はよく使うミランダです。今回は少しクリームがかったスノーホワイトの方ではなく、スノーホワイトより白いホワイトの方を使いました。真っ白なのがホワイト、乳白色なのがスノーホワイトで名前とイメージが逆なので、ちょっと間違えやすそう?

あと、ミランダにPP加工を試してみたくて今回選んだのですが、ミランダにPP加工良いですね!PP加工してもちゃんとラメが見える…!またやってみたい!

遊び紙は前のみで蔦のような柄が可愛いTS-10 タントセレクト N-9です。
タントセレクト系、好きな紙なのですが、いつの間にか廃盤色が多くなっていて寂しい…。
デザイン裏刷り付きのセットを使っていたので、オンデマ版のみ裏刷りありでした。
ミランダだと裏面もキラキラしているので可愛い感じになりますねぇ…!

本文は単色刷りでピーコックブルーです。
ブルー系のインクが本文に使えるセットなので青緑っぽい色を選んでみたのですが、少しオンデマ特有のテカりがあるものの、思っていたより緑色に近い色で良かったです。

実はオンデマンド版にも付けていたノベルティ…オンデマンドで刷り直したものなので、デジオフセット版と並べてみました。使っている紙はどちらもサテン金藤というマット系の紙です。
オンデマ版はちょっと彩度が高くなって黄色が強いかな…?

ついでにこちらは同じイベント合わせで出していたカトラリーセットです。
デフォルトカラーが緑だったので、ジャンルカラー的にも丁度いいなー!と作ってみました。
白インクが良い感じで、本体カラーとの配色がお気に入りです。

中身はこんな感じで、組み立て式の箸とスプーンとフォークが付いています。
ボールチェーンも付属しているので、ケースの穴と繋げてキーホルダー風にする事もできます。

そんなこんなで、今回の自己満足レポートでした!
次の参加イベントは6月25日の併催CPオンリーのレオマブオンリーなので、6月の新刊は今回みたいな事がないように早めに脱稿して余裕入稿を目指したい!…本当かなぁ!?

印刷や装丁のレポートを含む備忘録の過去ログは「記録帳」のカテゴリからもご覧頂けます。


#超エアブー230505の展示品ログ

5月5日に参加していたエアブー、10日に書き下ろしの幼少期レオマブSSの展示物を追加していたのですが、開催終了が11日という事もあり、数日だけの公開になってしまったので、暫くはこの雑記からも閲覧できるようにひっそりと置いておきます。

幼少期レオマブ小話「雨露に咲く花」
※ 上記リンクは外部サイト掲載による検索避け対策でパスワード制になっておりますので、閲覧の際はお手数ですが公開していたエアブーの開催日である「0505」をご入力ください。

Re:Message

以下、5月5日から開催されていたエアブーの方で頂いたメッセージのお返事です。
イベント期間中に自サークル内のページ上でお返事していたのものと同じですが、該当のサークルページが期間限定公開となる仕様のため、こちらにもログを残しております。

5月8日に新刊の感想を下さった方

新刊、お手に取って頂きありがとうございました!
いつも以上に割とやりたい放題な設定だったので内心ドキドキでしたが、
楽しんで頂けたとの事でホッとしております…暖かいお言葉までありがとうございました!
(装丁違いの方にもコメントを頂けて嬉しいです…!)

壁サークルのKOOL&よく隣になるカワウソ帝国の設定や悠くんとゆりかもめ、
真武のズレた反応の辺りは私も描いていて楽しかったので触れて頂けてフフッとなりつつ、
ペーパーの小ネタ漫画にまで嬉しい感想を頂けて幸せです。

わーい、ありがとうございます!6月の俺マブも参加予定なので嬉しいです!
今回の新刊と設定が繋がっている前日譚的なレマの話が描けたらなーと思っているので
また気が向いた時にでも足を運んで頂けたら嬉しいです。
こちらこそ、この度はエアブーにもお立ち寄り頂きありがとうございました…!

5月10日に展示SSの感想を下さった方

こちらこそ、読んで頂きありがとうございます!
自覚する前の話は以前に書いていたので、今回は自覚し始めた頃にしてみました。
幼少期の二人はこういうエピソードばかり書きたくなってしまい…!

クイーンマブ、ケルト神話におけるメイヴと同等とも言われる妖精の女王が元ネタなので
偶然だとは思うのですが、何か繋がりがありそうな名前で私もオッとなってました!
個人的にはマブダチの語源と言われている真実・本物・美しいという意味を持つ「マブ」と
世界初の人工心臓「アクツハート」の開発者の阿久津氏が由来なのかな?
…と思っているのですが、マブという名前にも色々な意図がありそうですよね…!

他にも本文の色々な描写や要素にも暖かいお言葉を頂き恐縮です。
未完成のお蔵入りプロットからエアブー展示用に続きを試行錯誤して書き下ろした話なので
思い切って書いてみて良かったです!
また細々と活動していると思いますので、気が向いた時にでも覗いて頂ければ幸いです。

ほか、拍手だけ押して下さった方もありがとうございました!

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Wheel of Fortune [Revival][シャドウハーツシリーズ:再録集]

ショップ委託:現在予定なし
※ 通販のみのお取り扱いのため、詳細は上記BOOTHのリンクにございます。

2023年1月1日の雑記 で触れたシャドウハーツシリーズのWEBオンリー合わせで公開していた過去ログ絵の一部と昔の既刊などを加筆修正してまとめた再録本です。

本文の再録漫画は2006年(!?)に描いたアナログ原稿の既刊が元になっているので、そのまま再版するくらいなら手直ししたい!と、データ入稿するにあたって全体的に加筆修正や調節はしているのですが、丸々描き直せるようなものではなかったので、バランスの崩れた古い絵の顔の整形とかセリフの打ち直しとか、ほぼ他の編集作業の方に時間を取られてしまいました…/^o^\

表紙と一部ページ以外はただの再録本なので、いつもの自己満足な装丁レポートは今回端折ろうと思ったのですが、色々やりたかった装丁にしてみた事もあり、せっかくなので装丁の記録もつけておきたいと思います。

まずは表紙、クラフト系の特殊紙にフルカラー&白版印刷、マットPP加工と角丸加工にしてみたのですが、これが思いのほか相性が良かった気がします…!
クラフト系の表紙に白インク印刷とかマットPP加工は一度やってみたかったので、両方やっちゃいました。PP加工しても紙質がどことなく残っている感じで凄く気に入ったので、機会があればまたやってみたい組み合わせの装丁です。

カラーイラスト(4ページ)+本文漫画は特色(茶色)刷りという構成です。
巻頭カラーのイラストは古い絵と割と最近の絵のログが混在しているので、ページを開く毎に絵の描き方が変わったなぁと感じました…特に髪の毛の線を無駄に描き込む癖が減ったと思います。
これ、白い部分を誤魔化すために線を描き込めば描き込むほど硬そうな線に見えてしまう…という変な手癖を直したくて、手抜きに見えない程度に簡略化できるようになりたいなぁと。

そして遊び紙は前後で違う色のカラートレペ!
シャドウハーツの設定と合わせて最初はマリスの色の赤だけにしようと思っていたのですが、最後のページに浄化したマリスの色(SHFだとマリスと対になっているウィルの色)の青も入れてみたいなぁと、前後で違う色にしてみました。
使用したカラートレペ、半透明だけどフィルムっぽい質感のツルツルとした厚みのあるトレペで、思っていたより濃い色だったのですが、これはこれで面白い紙ですねぇ…!

本文漫画に使用したデジオフ特色の茶色インクはこんな感じです。
この特色インクの茶色は使った印刷所で単色刷りインクの中でも特に配合が難しいみたいで、おそらくMYKの3色を使っていると思われるので、そのぶん値段も2色刷りより高くなってしまうのですが、一度使ってみたいと思っていたので満足です!
モンテシオンが少しクリームがかったコミック紙のような質感なので、本文用紙との相性も良いんじゃないかな?と思います。

オフセットとは違い、デジオフセットの単色印刷はCMYKからの組み合わせで色を作るので、茶色は混色風の二色刷り印刷をした時にも独自に試してみた事はあるのですが、Y+Kだと抹茶寄り、M+Kだとあずき色寄り、Y+Mだと本文印刷には向かない明るいオレンジ色寄り…で、私もCMYKどの組み合わせでも二色では再現できなかったので、この方式だと茶色は三色ないと難しそう…!

漫画の絵が凄く古いという事もあり多少加筆修正してはいるのですが、上記にもあるように元がアナログ原稿のコピーなのでトーン部分の劣化は大分あったものの、心配していたモアレなどは思っていたほどではなくてホッとしました…劣化しているトーンの部分も週刊誌に印刷した感じの劣化なので、現物はモンテシオンのザラザラとした紙質でそこまで目立たないというか、レトロ印刷風っぽく見えると…といいな!

そんな訳で、今回の自己満足装丁レポートでした。
精神的続編のペニーブラッドも楽しみですね…!クラファン参加しちゃいました。

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Re:Message

以下、頂いたメッセージのお返事です。

3月6日17時頃にお祝いメッセージと感想を下さった方

ワーッ!留衣さんこんにちは!
誕生日とサイト開設日のお祝いメッセージありがとうございます…!

お絵描き掲示板、令和になって新設されたのを見て懐かしさのあまり久々に描きましたが、
思えばレイヤー2枚、RGBを捏ね繰り回しながらパレットを弄ったりと本当に懐かしい手触りで…!
しぃペインターの水彩、久々に描くと水彩主線の筆圧の低さにびっくりしたと同時に、
当時は1~2pxの水彩ペンでゴリゴリと主線を重ね書きしていたのを思い出しました/^o^\

イラストにも暖かいお言葉ありがとうございます!わーい!
どちらの絵も描いていて楽しかったです。

ネルケ、買ったのは大分前なのですが、やっとプレイしてクリアしました。
歴代キャラのイベントが豊富で楽しかったです…!
ネルケのヴィーゼちゃん、めちゃくちゃ良い子で可愛かったですよー!
イリス組・グラムナート組・マナケミア組は何故か3Dキャラ自体が作られていなくて
冒険にも連れていけなかったりと他シリーズと比べて不遇な扱いではあるのですが、
全体的に会話イベント自体は多いので、プレイする価値はあると思います!

色々と嬉しいお言葉の数々恐縮です。
私もまた留衣さんのサイトに遊びに行かせて頂きますね…!

ほか、拍手だけ押して下さった方もありがとうございました!

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想い出の小さな箱庭[さらざんまい:幼少期レオマブ本]

新刊の詳細とサンプル
ショップ委託:現在予定なし

12月30日の冬コミ合わせの新刊、幼少期レオマブ本です。
前回の雑記でも予告していた通り、11月のエアブーで公開していたSSを含む幼少期の小話3作品を収録した文庫サイズの小説本になります。
(現在は通販停止中ですが、冬コミ後&年明けの1月5日頃から通販開始予定です)

小説のみの本を出す機会があったら文庫サイズの小さい本で出してみたい…!と思っていたので、今回は新刊でやってみたかった事のひとつが実現できて良かったです…!

元々漫画で描こうと思っていたもののネームがまとまらなくて没にしたお蔵入りプロットを改めて小説として書き起こしたものなので、書きたかったネタを別媒体で形にできたのも良かったです…が、入稿〆切の直前まで文字打ちしていた事もあり、時間の都合上で推敲が甘い部分もチラホラと出てしまった事が反省点でした…小説は繰り返し読み直す時間もないとダメだーッ!/^o^\

そんな訳で、今回の自己満足な装丁レポート雑記です。

今回の本は童話の絵本っぽい雰囲気をイメージしたものにしたいなぁと、白版ベースのシルエットのような枠と絵の表紙にする事だけ決まってました。画像だけだと判りにくいと思いますが、黒い部分は紙の色、白い部分は白印刷のインク部分+カラー印刷という形式になっています。

小説なのでPP加工した方がいいかな?とマットPPにしたら、白印刷が少し判りにくくなってしまったのですが、人物絵は白版のシルエットだけ作って上からカラーで印刷しています。実は目の部分も白版を切り抜いた感じで紙の地の色が出ている形式のものでした!印刷の仕様上、この白インク印刷だと紙の地の色が少し出てしまうようなので、実物はもう少しグレーがかった色の白です。

遊び紙は花柄が可愛い江戸小染はな!表紙にも添えたミモザの花が本文のお話にも関わりがある花だったので、それに合わせて遊び紙も黄色系統の色にしようかな?と考えていたのですが、本文の紙をクリーム系にして、遊び紙の方はあさぎ色にしてみました。結果的にはこちらの色合いの方がバランスが取れたような気がします。

本文の紙は書籍用紙70kgです。小説の場合、ある程度の厚みがある本は薄い紙にした方がめくりやすいと聞いた事があったので、40ページ程度の小説でも90kgだと厚いのかなぁと悩んで70kgの方にしてみましたが、薄すぎる事もなく結果オーライでした!

そこまで厚い本じゃないけれど背表紙タイトルも入れる事ができたので自己満足!

ノベルティの栞はちょいちょい使うお気に入りのラメ系な特殊紙、ミランダです。
小説の内容に合わせたノベルティにしたかったので、ミモザの方がメインの栞です。もう少しだけ押し花っぽい雰囲気にしたかったのですが、それっぽいデザインに編集するのが難しくて断念。

ついでに、こちらは冬コミ無配ノベルティ用のカードカレンダーです。
画像は入稿用のデータではなく、印刷された実物を撮ったものを編集して使っているだけなので、画質がとても荒く見えてしまうのは仕様です…絵柄は前回の新刊の表紙と同じものですが、印刷機の仕様で思いのほか蛍光っぽい鮮やかな色になってしまったので、こちらの彩度が低めの淡い色の方が元データに近いような気がします。

さて、次の本はどんな装丁にしようかなー!?といった所で今回の自己満足装丁レポートでした!


1月1日追記:
白版の説明が解り難かったような気がするので補足を…入稿用データはこんな感じでした!
左側のベタ部分が白インクとして印刷されるため、下地の白版がズレても良いように、カラー側のタイトル文字は白版よりも一周り太い文字になっています。
普通に背景が真っ黒ベタのカラー表紙にした方が早かったのでは…?それはそう。

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