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2024/10/25

下記の頒布物を BOOTH に追加しました。

いつものふたり[マリーのアトリエ本:ルーウェン&マリー本]
Philosopher's Stone [Revival][イリスのアトリエ再録本]
イリスのアトリエ1&2 特殊紙ポストカードセット ※ノベルティ単品


新刊の詳細とサンプル
ショップ委託:とらのあな様


ショップ委託:現在予定なし
※ 通販のみのお取り扱いのため、詳細は上記BOOTHのリンクにございます。

10月20日に開催されたアトリエシリーズオンリーイベント「アトリエフェス16」の新刊です。

実は同人活動を始めて人生で初めて出した(しかも未成年の頃の遠い過去の話で手元に原稿や実物すらも残っていない)拙いコピー本の個人誌がマリーのアトリエのルーウェン&マリーだった…という事もあり、令和に改めてこの二人を描いてみたかったのと、イリスのアトリエ20周年の節目に何か出せたらなぁ…という事で、イベント参加予定が年末まで連続していたので悩んだのですが、思い切ってアトリエシリーズオンリーに申し込んで何とか出した新刊でした。

ルーウェンとマリー、複数発売されていたドラマCDで色々と燃料も多かったり、マリーの開発当初の没プロットではルーウェン主人公でマリーがヒロイン設定だった…など「あらあらウフフ」的な要素が結構あるものの、ザールブルグのキャラクターCPとしては他に人気のCPがあるので影が薄くてマイナー寄りなのかな?と思っていたのですが、X/Twitterで新刊のサンプルを出した時に思いのほか反応を頂けたり、ありがたい事にイベント当日にもルーマリがお好きらしい方に複数お声掛けも頂いたりして凄く嬉しかったです!わーいわーい!

イリスのアトリエ再録本の方はイリス発売当時に出した本の古いアナログ原稿を加筆修正した上で表紙だけ今の絵柄で改めて1から描き直したものなので、実質的に昔の本の再版のような形です。
同時作業中だったマリーの新刊の事もあり、元々は〆切の関係で発行が難しいかな…と思っていた中、急遽短納期オンデマンド印刷に切り替えて出したものなので、あまり思っていた装丁にはできなかったのですが、アトリエの中ではマイナー寄りだと思っていたイリスにも思いほかイベントで反応を頂けて、何だかんだで急遽イベント合わせで出せて良かったという本でした…!

そんな訳で、今回も自己満足の装丁レポートです。

表紙はファーストヴィンテージのカシミヤに白版+デジタルオフセットのフルカラー印刷です。
時間があまりなくて白版を活かしたデザインにはできなかった事もあり、白版の部分が判り難いのですが、彩度の低い茶色系の紙なので表紙裏を見たら紙の地の色が判る程度になりました。
白版は主に装飾枠やキャラクターの部分など紙の地の色の影響を避けたい部分に入れているのですが、大元の紙が濃い目の色なので、白版の部分も実際のデータより少し表紙の紙の地の色の影響を受けた感じの淡い色味になっています。

本文はオリンパスクラフトに単色グリーン印刷にして、表紙と雰囲気を揃えてみました。
以前によく使っていたCMYKのうちの2色を使う本文2色刷り仕様が印刷所で取り扱い停止中のため使えなくなってしまっていたので、印刷所側のオプションで用意されていた単色から選びました。

遊び紙はマリー(とルーウェンに共通した)色をイメージした感じで表紙とも揃えたかったので、前回の一次創作本や過去に出した本でも使っていた里紙(うり)にしました。
里紙は個人的に紙の質感とそれぞれの色味が好きで、遊び紙に迷った時に使ってしまいがち…!

全体的にクラフト系の色味でまとめたかったので、ヴィンテージ感のある装丁になりました。

こちらは付属ノベルティのポストカード。波目模様の入ったエスプリVエンボスのシャギーです。
RGBではなくCMYKでのオンデマンド印刷だった影響なのか、少しYが強めの色味…かな?

イリスのアトリエ再録本の方は前述の通り当初予定していた装丁を変更して短納期のオンデマンド印刷に変えたため、装丁や特殊紙は思うようにできなかった部分も多いのですが、せっかくなのでオンデマンド印刷と相性が良さそうなエスプリVエンボスのモメンを使ってみました。ノベルティで使った波模様のシャギーとはまた違う感じで、布目っぽい凹凸模様が入っているタイプです。
色味は元絵より彩度が高めで濃い目になったと思います。

遊び紙は印刷所おまかせだったのですが、アレッ、普通の上質紙かな?と思いきや上質紙より薄くて透ける気がするのでこれは晒クラフト白かな…?
普通の白はちょっと想定外でしたが、前だけだと思っていたら前後に入っていてお得感!

こちらも本文はオリンパスクラフトを使用、デジタルオフセット印刷だったマリーの本とは違ってマット系インクではないオンデマンド印刷だったので短納期なりの印刷仕様なのですが、再版前の大元の本ではセピア系のコミック紙を使用していたので、それに近い色の本文用紙にしたいなぁと思い、マリー本で使ったものより少し薄めですが同じオリンパスクラフトにしました。
古いアナログ原稿を半ば無理矢理に補正してデータ化した事もあってトーン部分の劣化やモアレは想定していましたが、思っていたよりトーン部分は再現できていて良かったです。わーい。

こちらはイリスの再録本のおまけに付けていたイリス1&2の特殊紙ポストカード2種セット。
引きの画像ではちょっと判り難いのですが、デジタルオフセット印刷+グリッターのようなラメが特徴的なグリッターペーパーのホワイトを使用しました。
オンデマンド印刷の表紙絵は濃い目の色味でしたが、こっちは少し淡い色味になったかな…?

グリッターペーパーのホワイトは以前に 2022年8月21日の雑記 内で装丁レポートをした本の表紙で使用していたグリッターペーパー(オーロラ)の偏光っぽいラメ部分が白いキラキラで統一されているバージョンの紙ですが、これはこれで可愛くてお気に入りの紙です。
唯一の難点は紙質の影響なのか、ポストカードとしてはちょっとだけ反ってしまう所ですかねぇ…でも可愛い紙なのでまた何かに使いたいです!

グリッターペーパーのオーロラはザラッとした面白い手触りだったのですが、今回使ったホワイトの方はオーロラと違っていてサラサラとした手触りでした。表面のラメの種類によるのかな?

そんなこんなで、片方はペラペラの薄い本、もう片方は加筆修正した昔の再録本とはいえ、今回は一応2冊同時発行ができたのと、やりたかった事はできたので謎の自己満足達成感…!
ただ、毎回〆切の都合でペラペラな本になってしまうので、次はもう少し厚めの本が出したい!

次回のイベント参加予定は11月17日のコミティア150になります。
コミティア40周年という事で大型開催だった事もあり、一度はコミティアにも行ってみたいなー!と記念に申し込んだ感じだったので当初は既刊のみでの参加予定だったのですが、ここまで来たら何か新しいものも出せたら…いいな!

…という事で、新刊が出るとしたらプロットだけ存在している小説が少しでも形にできたらいいな程度の本になると思いますが、連続で新刊が出せるようにちょっと頑張ってみようと思います!
うおおおお、月イチのペースだと準備期間があまりないぞー!間に合えーッ!

印刷や装丁のレポートを含む備忘録の過去ログは「記録帳」のカテゴリからもご覧頂けます。