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2021/11/22

いい夫婦の日なので(?)前回の雑記でチラッと言っていた装丁の話をしようと思います。
2021年8月28日の雑記 に書いた本の装丁実物レポートです。


↑ 色付きのキラキラ系特殊紙の表紙&角丸加工と遊び紙

表紙の紙は 去年の11月22日に出した新刊 の色違いで、白版+フルカラー印刷でした。
その時に使っていたのはケンランキラモモという表面がピンクのキラキラ、裏面がマットなピンクになっている紙だったのですが、今回はその色違いで浅葱系カラーのケンランキラアサギです。
実はケンランキラ系の紙が入稿予定の印刷所では取り扱いが終了してしまうと知り、終了する前に一度こっちの紙も使いたい!と思っていたので間に合って良かったです!

色のついた紙は元の紙色が印刷面にも少し影響してしまうので、キラモモと比べるとキラアサギは実物の印刷がデータのサンプル画像より全体的にシアンが入った感じのくすんだ色です。
ピンクだと紙の色の影響がそんなに気にならなかったので、やはり寒色系の色が入る場合になると色の再現、特に暖色系や肌の色が難しいですね…!


↑ 薄クリーム系の用紙に混色インク風(K+C)の二色刷り本文

混色の二色刷り本文、「さらあつめ回顧録」では黒+イエローで抹茶色風、「花嵐の季節に」では黒+マゼンタであずき色風、そして今回の本は黒+シアンで藍色風の二色刷りにしてみました。

今回の本で試してみたかったCMYKから黒とCMYの組み合わせる二色刷りのパターンは全て使用したので、今度はカラー同士の組み合わせの二色刷りにも挑戦してみたいなーと、ほんのり。
本文インクとしては黒が入っていないと混色はちょっと難しそうですが…!
個人的には「花嵐の季節に」で使っていた黒+マゼンタ(K+M)のあずき色風の混色が気に入っているのですが、さらざんまいのイメージカラー的には「さらあつめ回顧録」で使った黒+イエロー(K+Y)の抹茶色風の混色が合うなぁと思うので、機会があればまた使ってみたいです。

いやー、それにしても今回の記事は実物写真の色調節が大変でした…。
カメラの自動色補正の影響で実物の色と全然違う感じになってしまったので、なるべく実物に近くなるように色補正をした事もあり、画像によってテーブルの色が変色しているように見えると思うのですが、それでも実物の色に近づける補正が難しかったので、特に遊び紙と表紙裏の色は実物とちょっと色味が違います…私の編集スキルではこれが限界でした/^o^\

今回の本は「水とカッパと胡瓜の花」のイメージという事で浅葱系の色と黄色の紙の組み合わせが使ってみたかったので、装丁的にはやりたかった事ができて満足です。

そんな訳で、自己満足の装丁レポートでした。
装丁と特殊紙&特殊加工のオタクなので、また機会があればレポートしたいです!

皿の影響で、半ば休止&お休みを検討していたオフライン活動が捗ってて自分でもびっくりです。
次は12月中旬のイベント合わせで皿のイラスト&小ネタを再録した自己満足フルカラーまとめ本が出せたらいいなぁと思っていますが、はてさて…!?

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