下記の頒布物を BOOTH に追加しました。
浅草カッパ奮闘記[さらざんまい:オールキャラ本]
新刊の詳細とサンプル
ショップ委託:とらのあな様
9月18日のTOKYO FES Sep.2022(併催さらざんまいオンリー)合わせの新刊オールキャラ本です。
表紙通りのカッパまみれで、皆でわちゃわちゃドタバタしているパラレル軸のギャグです。
今回は進捗がダメすぎてスケジュール通りに入稿の準備も整わず、予定していた装丁を諦めて急遽短納期のオンデマンド印刷に切り替えて〆切ギリギリまで作業していたものの、仮に間に合っても本文の仕上げが中途半端な出来になってしまうので、直前まで落とすか無理にでもこのまま出すかの二択で悩んだ故、色々とやり残した事や反省点も多い中身になってしまったのですが、やっぱりせっかくのオンリーなので新刊として形にしたい!と踏み切りました。
ペラペラな本ですが、ずっと描いてみたかったオールキャラカッパ漫画だった事もあり…!
そんな訳で、今回の装丁は予定していたものと違うので自己満足レポートも端折る予定でしたが、オンデマンド印刷にも良さそうな紙とか試してみたので記録として残しておこうと思います。
元々はデジオフ印刷で和紙系の特殊紙にマットPPという装丁を考えていたのですが、〆切の関係でオンデマ印刷に切り替えた事で表紙に使える紙の種類が変わる事もあり、オンデマ特有のテカりをなるべく目立たなくする&色抜けを防ぐためにパール系の紙にしました。
こちらは 前回の本 のノベルティポストカードに付けた紙(パールスノープラチナ)と同種で、少しキラキラの光沢色が違うタイプのパールスノーゴールドです。ノベルティはデジオフ印刷でしたが、以前に似た系統のスノーエッセンスCoCキラという紙を別のオンデマ印刷の本で使用した時にオンデマインクのテカりが目立たず綺麗に印刷できたので、代用できるかな?と選びました。
パールスノー紙、3月に出した アリスパロ本 の表紙に使ったシェルルックという紙とパッと見では区別がつかない紙なので、シェルルックが使いたいけどちょっとコスト的に厳しい…という時にはリーズナブルな紙だと思います。シェルルックは大好きな紙なので使っちゃいましたが!
表紙の彩色はレトロな和風を意識してくすんだ色を使ったつもりだったのですが、予想していたより色の彩度が鮮やかに出てしまったので、実際は元絵より少しカラフルで蛍光が入った感じの緑色でした…が、オンデマとは思えないほど綺麗に出たので、まぁこれはこれで…/^o^\
表紙が予定変更でキラキラ系の紙になった事も踏まえて、遊び紙と本文の紙はレトロな和風っぽいものにしたいなぁと、遊び紙には和紙っぽい質感と色の里紙(あずき)、本文には新聞紙や雑誌に使われていそうなザラザラとした灰色の藁半紙のような紙であるタブロを使用しました。
表紙同様オンデマ印刷ですが、本文の墨刷りはマットなインクになる印刷所なので印刷はオンデマと思えないくらい凄く綺麗でした。あと、タブロにしたお陰で時間が足りなくて仕上げが中途半端になってしまった背景の白さがあまり目立たなくなった…ような…!
いつもは作品に合わせてカッパや胡瓜のイメージで緑・白・黄色を装丁にも取り入れてしまいがちなのですが、それ以外の色で和風を表現できないかな?と、今回は深緑+渋めの赤+灰色(黒)という感じにしてみました。里紙のあずき色が渋い色なのでクリスマス感は免れましたガハハ
本文封入形式のノベルティおまけペーパーはポストカード(A6)型サイズのオリンパスクラフトに自前のレーザープリンター出力です。モノクロ印刷ではなくセリフやコマ割りが黒、線画と仕上げが茶色&うす茶系の単色カラーっぽい仕様になっていたりします。
タブロの紙の色のお陰で背景の白さがあまり目立たなくなった本文…時間がなくてブラシで誤魔化しまくっているので、何らかの形で再録する機会があった時は手を加えたいです。
次のイベント参加予定は来年5月のSUPER COMIC CITY併催の皿オンリー、6月の併催CPオンリーでレオマブオンリーも決定しているので、少し間が空きますが参加予定&新刊も出したいです。
あとは予定は未定でWEBオンリーとか別ジャンルでピンときたら何かしてるかも…?
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